2021年2月にオープンしてから苦楽園地域で行列ができている、と話題だった「木巣ヱ」さん。とっても気になっていたものの並ぶ時間がなくて行けませんでした。ようやく落ち着いた頃を見計らって話題の「たまごパン」をリポートしに行ってみました。
パンだけどパンじゃない!スプーンで食べる「たまごパン」
多くの方々のSNSの画像で見る「たまごパン」は、四角い形の食パンのようなのですが、実際は、パンというよりデザート。パンだと思って手に取ると、「お、重い!」というくらい見た目以上にずっしり感があります。
しっとりとろりとした食感で、パンのように手でとると、手にべとっとついてしまうので要注意。イートインならフォークとスプーンが出されますし、テイクアウトはかわいい小さな木のスプーンがもらえます。
たまごが濃厚!いろんな食べ方が楽しめる
「たまごパン」の凄いところは、アレンジの幅が広すぎること。「木巣ヱ」の商品は、この「たまごパン」だけと言ってもいいくらいなんです。というのも、販売されているオムレットにもプリンにも「たまごパン」が使われています。使われていないのは、焼き菓子数種類くらいでしょうか。
単体で普通に食べても美味しいのに、こんなにアレンジが利くなんて。
焼き立てをほんのり温かく食べても、常温でも、トースターで温め直しても、冷蔵庫で冷たく冷やしても。全く違った食感や風味で楽しませてくれます。
お店の方のおすすめは、バターで焼くフレンチトースト。
素朴な風味の「たまごパン」のデザート感が増します。
お店の方によると、唯一避けたいのは温かい「たまごパン」に生クリームのトッピング。温かいとたまごの風味が際立つので、そこに生クリームを投入すると重たくなってしまうのだとか。
とにかくいろんなアレンジが楽しめるのが「木巣ヱ」の「たまごパン」の特徴の1つ。
美味しさの秘訣は拘りのたまご
「たまごパン」というだけに、たまごには並々ならぬ拘りを持って作られています。お店の看板商品さながら、これでほぼ全ての商品が成り立っているという「木巣ヱ」を支える「たまごパン」。遺伝子組み換え飼料を使わずに、昔ながらの餌で昔ながらに丁寧に育てる鶏から産まれた新鮮な卵で作られます。「たまごパン」1個には、Mサイズの卵が2.5個使われているそうなのですが、もっと多く感じるくらいたまごの風味が強く、色もきれいな黄色。西宮の苦楽園店の卵は丹波の養鶏場の卵だそうです。
お洒落な内装やパッケージの秘密は、デザイン会社が関わっているから
壁の一部に木製のタイルが貼られていて、その隙間からライトが当たる、という部分もあればむき出しのコンクリートの部分もあり、外に面する部分はガラス張り。モダンならが温かみがある内装や、テイクアウトの箱、イートインのカトラリーなどのセンスの良さは、「木巣ヱ」を運営する大元の会社の1つがデザイン会社だから、ということもあるようです。「たまごパン」という商品のセンスもさることながら、お店全体がデザインそのもの。西宮の苦楽園という地域にぴったりな雰囲気です。
「たまごパン」は1日3回10時、11時30分、14時30分に焼かれます。なくなったら終了なので、焼き上がりの時間を見計らって買いに行かれるのがいいと思います。
【本巣ヱ 苦楽園】
住所:兵庫県西宮市菊谷町1−28
電話番号:050-5570-8323
定休日:月曜(祝日の場合は火曜)
営業時間:10時~18時(売り切れ次第終了)土日祝は~18時半
アクセス:阪急苦楽園駅徒歩6分