PRを学んだ2020年、起業塾などで知り合った方たちにPRを学んでいること、PRを仕事にしていきたいことなどをお話ししていましたが、事業をされている方たちでも意外とPRについて知っている方は少なかったです。
「PRという言葉は聞いたことがあるけれど、一体何?」とよく聞かれていたので、PRについてまとめてみます。
PRは広告の一種?
PRというと広告のようなものだと思われている方が少なくないようです。雑誌や新聞に掲載されることで集客するというテクニックのひとつだと考えられているようです。確かにメディアに取り上げられることによって、集客、そして売上に繋がることは確かですが、メディアに取り上げられる方法は広告だけではないのです。
例えばある月刊情報誌の特集が「イタリアンのテイクアウト」だったとします。そこに掲載されているお店は、全て広告でしょうか?
もし全て広告ならどんな記事になると思いますか?
「石窯で焼いたマルゲリータピザ 850円」
「〇月〇日まで特別割引。1000円以上お買い上げの方、100円割引」
「イタリア直輸入の小麦粉で作る手打ちパスタです」
このようなお店の記事がずらりと並ぶかもしれませんね。
雑誌には、タイアップ広告といって広告に見えない広告もあるので、また少し話が変わってしまいますが、一般的な広告は、お店が掲載されたいことが書かれているものです。それは、お店が掲載料を払っているから。
では、広告ではない記事は、どのように記事になったのでしょうか?
ひとつは、編集者、ライターが見つけてきた、もしくは既に知っている物件、ネタ。既に話題になっているお店や商品。
でもそれだけではないのです。
オーナーさんや生産者さんが自らアプローチしてきたお店や商品が目に留まり、記事になることもあるのです。
なんとこの場合は掲載料は無料。
PRの仕事のひとつは、メディアでの無料掲載を狙っていこう、ということです。
テレビ取材や新聞に掲載される方法
具体的にどんなことがPRの仕事かというと、ひとつはプレスリリースという書類を作りメディアの方にお届けすること。もしくは電話でアプローチすることなどです。
私もライターとして長く活動してきたので分かりますが、メディアはいつもネタを探しています。ライバルの媒体はもちろん、面白い情報が掲載されていそうな媒体に目を通して情報を集めています。だからお店や企業のほうから情報が届けば助かります。それが探しているちょうど探しているタイプの情報ならば、記事にするために動き出しますよね。
この、メディアの方にお届けする情報を記載した書類をプレスリリースと言います。
プレスリリースは書けばすぐに必ず掲載されるわけではありません。でも宝くじは買わなければ当たりませんね。同様に、プレスリリースもきちんと書いて届けることで、掲載される確率はゼロではなくなるのです。
PRでできること
PRは、プレスリリースを書いてメディアの方にお届けすることだけではありません。メディア掲載では広告と違って、掲載される側が好きなように書いてもらうことはできません。メディアは、読者、視聴者のために記事を制作しています。掲載される側が書いてほしいように100パーセント掲載されるには、やはり広告しかないです。でも高い掲載料は払えない……。
メディア掲載の力は大きいですが、今はインターネットの時代。個人でも発信することができ、その拡散力も大きいです。
メディア掲載のためにアプローチをしつつ自社のSNSを育てていくことも大事です。
SNSは畑のようなもの。土を耕して、種を植え、水をやり、やがて芽を出し苗が育ちます。個人(企業)で発信をしながら土台を作り、メディア掲載されたら肥しのように畑に加えていきましょう。
これをすることでメディア掲載が一過性に終わらず、連鎖してずっと続くものとなります。