アップルのスティーブ・ジョブズ氏の有名な言葉です。
私が提供しているサービスのひとつのPRというお仕事について、一般の方はもちろん経営者や個人で事業をされている方でも、今一つピンときていないとおっしゃる方は少なくないです。私も2年くらい前まではそうでした。
広告みたいなもので、個人や小さな事業や活動には縁がないことだと思っていたんです。
でも、ライティングのお仕事をしていく中で、海外の街の片隅で素敵な商品を製造して作っていらっしゃる方を紹介したら思った以上に反響があり、お店の売上の大半が日本人の観光客からの収益という人気のお店になった、という経緯を目の当たりにし、記事を書くこと以外にももっと何かできることがあるのではないかと感じていました。
ライティングについては、いいと思ったお店や商品はいろんな媒体に書いて広め、それを見た編集者さんや他のライターさんも取材されてさらに広がる、という流れでしたが、私が書ける媒体には限りがあります。いい商品を作っていたりサービスや活動を提供されている方々をどうしたらもっと世間に広められるのか、漠然と考えていました。
日本に帰国しそれがPRのお仕事だと分かり、ライティングと並行してプレスリリースや企画書をメディア様にお届けするPRも始めました。
これまでライティングのお仕事でもPRの方とは関わってきましたが、海外でのお仕事だったこともあり、書類や写真が送られてきたり、取材のアポ取り、時々現場で自己紹介などくらいでしかお付き合いがなくPRについて理解は及んでいませんでした。
PRは、新商品をどんどん開発、発売している大企業だけのものではありません。新聞の地域欄に、「地域でこんなことをしている人がいるよ」「こんな活動があるよ」「こんな場所があるよ」という記事を見たことがありませんか?
それは、お金を払って枠を獲得する広告ではありません。
事業をされている方や趣味の活動をされている方なら、雑誌を読みながら「このお店はどうやってここに載ったんだろう」と思われたことがある方もいるかもしれません。どうして掲載されたかというと、「知られるための努力」をしたからだと思います。
時々、何もしなくてもメディアの方が見つけてくださって掲載されるということもあります。でもそこで何もしないと1度の掲載で終わり、継続して売上を拡大することには至りません。
また、「よいものを作っていれば、そのうち気付いてもらえる」という発想は今の世の中では正しくないです。情報や素晴らしいものが溢れる今、自分から発信しなければいくら素敵な商品やサービス、活動でも埋もれてしまうのです。
趣味の展覧会や小さなセミナーでも、どんなことも今より多くの方に知ってもらえる可能性があります。その可能性にかけて実働するのがPRです。